社会保障審議会の介護保険部会は24日、2024年度の介護保険制度改正に向けた検討を開始した。介護保険を取り巻く今後の状況を踏まえた上で、見直しの在り方を幅広く議論。委員からは、利用者負担や保険給付範囲の踏み込んだ見直しや、アウトカムに基づいた介護報酬の仕組みづくりなど、さまざまな課題を指摘する声が上がった。部会では今後、複数回にわたり検討を重ね、年内の意見書の取りまとめを目指す。【松村秀士】
2000年度に創設された介護保険制度は原則、3年に1回のタイミングで見直される。前回の改正(第8期)は21年度に行われ、次期制度改正は24年度に施行される見通し。
介護保険を取り巻く今後の状況については、65歳以上の高齢者の数が25年に3,677万人となり、42年にピークを迎えて3,935万人に増える。
また、75歳以上の人口は、介護保険制度がつくられてから25年まで急速に増加。85歳以上は15-25年の10年間で75歳以上を上回る勢いで増え、35年ごろまで増加し続ける見通しだ。
(残り766字 / 全1203字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】