中央社会保険医療協議会・薬価専門部会は1日、厚生労働省から次期薬価制度改革の論点整理案の提示を受け、議論した。調整幅(2%)については、診療側委員が変更しないことを主張。支払側も調整幅の必要性は認めるとの考えを複数の委員が示し、現在の状況について「2%で足りるのか懸念される」として、引き上げの可能性に触れた発言もあった。【ライター 設楽幸雄】
調整幅は、薬価改定時の薬価算定方式で、「薬剤流通の安定のため」として2%が設定されている。
実際の算定では、個別品目ごとに、市場実勢価格の加重平均値を基に消費税分を上乗せし、さらに、調整幅として改定前薬価の2%を上乗せして、改定後の薬価となる。
この調整幅2%は、2000年度の薬価制度改革で決定されたもので、その後に変更はなく、財務省が現状を踏まえて見直すべきとし、中医協でも支払側委員が見直しの検討を求めていた。
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