中央社会保険医療協議会の支払側委員は10日の総会で、特定集中治療室管理料での「重症度、医療・看護必要度」(以下、看護必要度)を評価するB項目について、2022年度診療報酬改定で除外するよう求めた。これに対し、診療側委員が反対し、双方で意見が分かれた。【松村秀士】
B項目に関する議論は、中医協の「入院医療等の調査・評価分科会」の取りまとめがベース。分科会では、現場の実態などを踏まえると、看護必要度におけるA項目の評価項目の「心電図モニターの管理」は純粋に患者の状態を反映しているとは必ずしも言えないとの指摘があった。
また、A項目の「点滴ライン同時3本以上の管理」に該当する患者が使用する薬剤の種類数では4種類が最も多かったが、「同時3本以上」という要件でありながらも、2種類以下の患者もいた。そのため、この管理が評価指標として適切かどうかの検討が必要との指摘もあった。
B項目については、評価項目の「口腔清潔」と「衣服の着脱」や、「口腔清潔」と「食事摂取」には、高い正の相関が見られた。
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