日本医師会総合政策研究機構は、2021年有床診療所の現状調査の結果をワーキングペーパーとしてまとめた。法人施設の20年度の経営状況は、新型コロナ感染症の影響により、医業・介護利益は前年度比▲32.7%、経常利益は▲27.1%と大幅な減益となった。しかし、入院収益は▲2.4%、外来収益も▲3.7%と小幅なマイナスにとどまった。経常利益が赤字の施設の割合は30.5%で、前年度の30.2%と大きな違いはなかった。【ライター 設楽幸雄】
有床診療所の現状調査は、全国有床診療所連絡協議会会員を対象に2年に1回実施している。
20年度と19年度の経営状態の比較は、回答した法人施設392のうち、事業年度が20年9月で終わる施設から21年3月で終わる施設141を対象としたもの。
1施設当たりの医業・介護収益は、4億169万円で、対前年度比▲2.7%。一方、医業・介護費用は3億9,256万円で▲1.7%だった。
これにより、医業・介護利益は913万円で▲32.7%、医業外・介護外の状況を加えた経常利益は1,091万円で▲27.1%となった。
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