厚生労働省は、2021年度介護報酬改定の効果検証と調査研究を行う「令和3年度調査」で、LIFEを活用した取り組みの状況を把握するとともに、次期改定に向けて、さらなるLIFEの活用に向けた課題の検討を進める。LIFEに関連する加算をまだ設けていない訪問系サービスと居宅介護支援事業所について、モデル的に調査を実施し、LIFE導入における課題等について検証を行う。【齋藤栄子】
調査票案は、10日に行われた社会保障審議会・介護給付費分科会の「介護報酬改定検証・研究委員会」でおおむね了承された。LIFEに関する調査は、(1)アンケート調査(2)ヒアリング調査(3)モデル調査(4)介護保険総合データベースおよびLIFEに登録された介護関連データベース分析-を実施する。
モデル調査は、訪問介護事業所、訪問看護事業所、居宅介護支援事業所のそれぞれ約10カ所を見込んでいる。
訪問介護・看護事業所はモデル事業所を募集して、LIFEへのアカウント登録、データ登録(科学的介護推進体制加算の項目)により、LIFEからフィードバック票を提供し、ケアの見直し等に活用するための技術的助言等を行った上で、ケアの質の向上に向けた取り組みを事業所に実施してもらう。また、アンケート調査により、LIFE活用の具体的なユースケースやLIFE導入における課題等をスクリーニングの上、ヒアリング調査で詳細の把握を行う。
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