厚生労働省がまとめた2020年度概算医療費は対前年度比▲3.2%、42.2兆円で、3年前の17年度の水準にまで下がったが、医療機関種類別の医療費を見ると、診療所は対前年度比▲5.3%、8.3兆円で、9年前の11年度の水準にまで落ち込んだ。これにより、診療所の医療費シェアは19.6%となり、初めて2割を切った。一方、保険薬局の医療費シェアは0.1ポイント上昇して17.9%。診療所と肩を並べる位置に近づいた。【ライター 設楽幸雄】
20年度概算医療費の医療機関種類別の状況は、病院が対前年度比▲3.3%、23.0兆円で医療費シェア54.5%、診療所は対前年度比▲5.3%、8.3兆円で医療費シェア19.6%、歯科診療所は対前年度比▲6.4%、2.84兆円で医療費シェア6.7%、保険薬局は対前年度比▲2.7%、7.54兆円で医療費シェア17.9%となった。また、訪問看護療養が対前年度比+19.8%、0.36兆円で医療費シェア0.9%。
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