特発性肺線維症、進行性線維化を伴う間質性肺疾患、全身性強皮症に伴う間質性肺疾患を適応症とする「オフェブカプセル」(一般名ニンテダニブエタンスルホン酸塩、日本ベーリンガーインゲルハイム)の薬価が、11月から11%弱の引き下げとなる。年間販売額が350億円超かつ予測販売金額の2倍超となって、市場拡大再算定を受ける。4日の中央社会保険医療協議会・総会で了承された。【ライター 設楽幸雄】
オフェブは、指定難病である特発性肺線維症の効能で2015年8月に薬価収載された。「ピレスパ錠」(ピルフェニドン、塩野義製薬)を最類似薬とした類似薬効比較方式(I)で算定。ピルフェニドンと違い、光暴露による皮膚がんの可能性に対する防護策が不要で、治療方法の改善が客観的に示されているとして、有用性加算(II)5%に該当するとされた。
薬価は、外国価格調整による引き上げ算定もあり、100mg1カプセルが4,382.90円、150mg1カプセルが6.574.40円となった。
この薬価収載時の市場規模予測は、収載後10年度をピーク時とし、予測投与患者4.9千人、予測販売金額233億円としていた。
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