中央社会保険医療協議会の「入院医療等の調査・評価分科会」が6日開かれ、厚生労働省は、短期滞在手術等基本料3(短手3)の対象に追加する手術や検査の候補として、下肢静脈瘤血管内焼灼術など4つを例示した。いずれも入院期間が短くばらつきが小さいなどの条件に該当するもので、複数の委員が対象に加えるべきだという認識を示した。【兼松昭夫】
下肢静脈瘤血管内焼灼術のほかに短手3の新たな対象の候補とされたのは、「終夜睡眠ポリグラフィー3(1・2以外)(その他)」「子宮内膜掻爬術」「骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕)」。
短手3は、2008年度に新設された診療報酬で、対象の手術や検査を入院5日目までに行った場合、病院は原則としてこの基本料を算定する。入院基本料などほとんどの報酬が1件当たりの包括払いになるため、早期退院のインセンティブが働きやすい。現在は26の手術・検査に適用されているが、DPC対象病院や診療所は算定できない。
厚労省は、短手3の対象外の手術や検査(1,000点以上)の症例を対象に、20年4月-21年3月のDPCデータを分析。この期間内に100症例以上実施され、入院期間のばらつきが小さいものを新たな対象の候補として洗い出し、うち4つを例示した。
ただ、子宮内膜掻爬術と骨内異物除去術に対しては、
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