薬事・食品衛生審議会の医薬品第二部会は19日、「抗体カクテル療法」と呼ばれる新型コロナウイルスの新たな治療法で使う新薬の特例承認を認めることで合意した。これを受けて厚生労働省が即日、正式に承認した。部会後、田村憲久厚労相は記者団に対し、「明日から医療機関に配送を開始する」と述べた。【松村秀士】
抗体カクテル療法の販売名は、ロナプリーブ点滴静注セット300、同点滴静注セット1332。新型コロナのウイルスに対する中和作用を持つ2種類の抗体「カシリビマブ」「イムデビマブ」を組み合わせたもので、点滴薬として患者に投与する。ウイルスによる細胞への侵入を阻止することで、その増殖を抑えるとされている。
医療機関で使用する場合、12歳以上で体重40キロ以上の小児、または成人に対し、カシリビマブとイムデビマブとしてそれぞれ600mgを併用して点滴静注する。また、注意事項として、接種対象は酸素投与の必要がない「軽症から中等症I」の入院患者とする。
申請元の中外製薬が厚労省の委託を受け、要請に応じて医療機関へ供給する。
■入院・死亡リスク、約7割低下
(残り251字 / 全718字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】