厚生労働省は、「医師の働き方改革の推進に関する検討会」の1日の会合で、医師の労働時間を短縮させる計画の作成ガイドライン案を修正したことを報告した。長時間労働(時間外・休日労働が年960時間超)の医師がいる全ての医療機関に2021年度中の計画作成を義務付ける方針だったが、5月に成立した改正医療法で、時間外労働の上限規制が始まる前の23年度末までは作成が努力義務とされたため。【兼松昭夫】
厚労省は、23年度末までの計画作成が努力義務であることを作成ガイドライン案に明記した。
医師の時間外労働の上限規制は24年4月に罰則付きで始まる。ただ、地域に不可欠な医療の業務に従事する医師や、十分な知識・技能を身に付けるため、一定期間に集中して診療に従事する研修医・専攻医らへの適用を想定し、そうした医師がいる医療機関向けに時間外労働の上限規制を緩和する特例をつくる。
厚労省は当初、規制が始まるのに先立って医療法を改正し、21年度中の計画の作成やそれに基づく時短の推進を、長時間労働の医師がいる全ての医療機関に義務付ける方針だった。
しかし、
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