1日の厚生労働省の検討会では、主な勤務先が大学病院の医師の勤務実態調査の結果が示された。大学病院では宿日直中の待機も労働時間とする一方、副業・兼業先ではカウントしなかった場合、時間外労働が年1,860時間を超える医師は、全体の10.4%を占めた。また、待機も含めた一週間の平均労働時間は、大学病院と副業・兼業先を合わせると計66時間33分だった。【松村秀士】
調査は、慶大大学院健康マネジメント研究科の裴英洙・特任教授らの研究班が厚生労働科学特別研究事業として実施。10カ所の大学病院(計26診療科)を対象に、医師の一週間の勤務状況を調べた。531人から回答を得た。
副業・兼業先のみ待機を労働時間に含めなかった場合、医師の時間外労働が、2024年度からの上限規制での「A水準」(年960時間)に相当したのは304人。また、「連携B水準」(年1,860時間)相当が99人、「B・C水準」(同)相当は73人だった。一方、連携BやB・Cの水準を超過する医師の数は55人で、全体の10.4%を占めた。
■週の労働時間、最多は産婦人科の約80時間
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