厚生労働省健康局健康課などは14日、新型コロナワクチン接種会場において熱中症予防のために取り組むべき事例を取りまとめて、都道府県などに宛てて事務連絡を出した。暑さに慣れる前の梅雨明け後の7月下旬から8月上旬にかけて熱中症が多発する傾向があり、特に、7月末の接種終了を進めている高齢者については熱中症にかかりやすく、熱中症で亡くなった人の約8割を占めると注意喚起している。【齋藤栄子】
事務連絡では、ワクチン接種会場の状況に応じて、▽熱中症予防行動の呼びかけのための熱中症関係チラシ等の掲示や配布▽暑さ指数計の配備、暑さ指数の測定・掲示や暑さ指数に応じた熱中症予防対策の実施▽自動販売機等の飲料の確保、塩飴等の配布▽エアコン等が十分でない場合におけるスポットクーラー、扇風機等の配置、冷却剤の確保-等の熱中症予防対策への取り組みが考えられるとした。
また接種者に対して、のどの渇きを感じなくてもこまめに水分補給することや、大量に発汗する状況では、経口補水液などで塩分も含めて補給すること、通気性のよい、吸湿性・速乾性のある衣服を着用するなどの熱中症予防対策を呼びかけるとしている。
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