政府は9日、経済財政諮問会議に骨太方針2021の原案を出した。医療関連では、後発医薬品の使用促進策として「フォーミュラリ」(医薬品の推奨リスト)の活用を挙げたほか、一定期間内に処方箋を反復利用できる方法の検討などを盛り込んだ。菅義偉首相は、新型コロナウイルスの感染拡大で明らかになった課題を踏まえ、「有事の状況となった場合の病床や医療人材の確保、より早期に治療薬やワクチンの実用化を可能とするための仕組みなどについて、法的措置を速やかに検討する」と述べた。政府は与党との調整を進め、骨太方針2021を来週、閣議決定する。【松村秀士、兼松昭夫】
サントリーホールディングスの新浪剛史社長ら民間議員は1入院当たりの包括払いを原則とする診療報酬への転換を提案していたが、これは原案に盛り込まれなかった。その代わり、医療提供体制の改革につなげるため、さらなる包括払いの在り方の検討を含む診療報酬の見直しを進める方向性を打ち出した。
■社保費の伸び、22-24年度も高齢化による増加分
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