財政制度等審議会(財務相の諮問機関)が21日にまとめた「財政健全化に向けた建議」(春の建議)には、診療報酬制度の見直しに関する提言も盛り込まれた。医療機関や医療行為単位の全国一律の出来高払いを基調とする現行の仕組みについて、効率的で質の高い医療提供体制の実現につながるように変える必要があると指摘。地域ごとの実情を踏まえたシステムにし、地域差の反映方法を検討すべきだと主張している。【松村秀士】
今後の検討課題として、財政審が挙げているのは、▽診療報酬の1点単価に地域差を設ける対応▽1点単価を変えずに地方財政制度の基準財政需要と同様に地域ごとに補正係数を乗ずるやり方▽地域加算の拡大-など。これらの方法で、地域差に関して幅広い視点で議論することを求めている。
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