厚生労働省は21日、中央社会保険医療協議会・薬価専門部会に、次期薬価改定に向けた主な課題と議論の進め方を提示し、了承された。委員からは、中間年改定の在り方、新薬創出等加算の在り方、調整幅2%の見直し、原価計算の在り方、再生医療等製品を中心とする高額薬の薬価算定など多岐にわたる課題について問題意識が示された。調整幅は支払側の引き下げ論に対し、診療側は引き上げを主張した。【ライター 設楽幸雄】
次期薬価改定に向けた主な課題として、厚労省は3区分から8項目を提示した。
第1が、2020年度と21年度の薬価改定の骨子に記載された事項で、▽新規後発品の薬価算定▽基礎的医薬品の薬価改定▽診療報酬改定がない年の薬価改定の在り方-の3項目。
第2は、これまでに問題提起された事項で、▽原価計算方式の在り方(開示を高める方法)▽イノベーションの適切な評価▽改革工程表2020の記載事項-の3項目。
第3は、その他で、▽関係業界からの提起事項▽薬価算定組織からの提起事項-の2項目。
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