ドラッグストア・薬局のニュースを配信する「ドラビズon-line」編集長の菅原幸子氏は3月30日、オンラインセミナー(CBホールディングス主催)で、急進する医療デジタルトランスフォーメーション(DX)について講演した。【井上千子】
菅原氏はオンライン資格確認により、2022年夏ごろにはオンラインで処方箋を管理する電子処方箋の運用が始まると解説。これにより「自局でも他局でも薬物治療を中断している患者さんが分かるようになり、受診勧奨や在宅介入など新たな市場を発掘できる」と述べた。
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■薬局業界のICT活用、先進事例を紹介
ICT活用により新規市場を模索する薬局業界の動きとして、菅原氏は具体例を紹介。
出産・育児などで職場復帰できない潜在薬剤師をオンライン薬局によるリモートワークで活用する「YOJO Technologies」や、ドラッグストア32社が加盟し、加盟各社の顧客データを統合、分析することで、顧客像にマッチしたヘルスケア情報を届けるサンキュードラッグの「Segment of One & Only(SOO)」などの先進事例を挙げた。
■ICTが進む中、かかりつけ薬局の意義とは?
菅原氏は電子処方箋などICT化が進むことで、従来かかりつけ薬局が担っていた「服薬情報の一元的・継続的把握」をデータでスムーズに管理できるようになると指摘。
そのため、今後は「かかりつけ薬局」の意義の再検討が必要になるとした。
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