厚生科学審議会の予防接種・ワクチン分科会は15日、新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種について、妊婦は努力義務の対象外とすることを決めた。海外では胎児への影響が明らかになっていないことなどを踏まえた判断。一方、授乳中の人に関しては海外の動向を考慮して努力義務の適用から除外しないことでも合意した。17日にも、約1万-2万人の医療従事者への先行接種が始まる見通し。【松村秀士】
厚生労働省によると、米製薬大手ファイザーによる新型コロナワクチンに係る臨床試験では、妊娠中の人は対象外で被験者の数が限られており、胎児への影響が必ずしも明らかになっていない。
ただ、海外で妊娠中の人は同ワクチンの接種対象に含まれている。また、同試験や海外の使用経験から特段の懸念が認められておらず、妊婦は新型コロナの重症化のリスクが高いとの報告もあることや、海外で接種が進んでいることから、接種の機会を提供する必要がある。
授乳中の人に関して、海外では接種を控えることを推奨していない。
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