中央社会保険医療協議会・総会は3日、新型コロナウイルス感染症で中等症I以下の患者を対象に、重症化リスクの測定補助となる体外診断用薬「HISCL IFN-λ3試薬」(ヒスクロ・インターフェロンラムダスリー試薬、シスメックス)の保険収載を了承した。診療側と支払側の双方から、積極的な活用に期待する声が上がった。一方で、特例措置による高点数指向を懸念する意見も出た。【ライター 設楽幸雄】
新型コロナウイルス感染症の重症化マーカーとして初の体外診断用薬で、厚生労働省は、「入院が決定している患者または総合病院の外来患者で、重症化と関連する基礎疾患を有する場合など、重症化リスクの評価が必要な場合に実施される」と説明した。
臨床試験では、32例の新型コロナウイルス感染症患者のうち、初回採血の段階ですでに重症化していた10例を除いた22例で、重症化リスクの判定補助に対する有用性を検証した。
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