社会保障審議会・医療部会は25日、乳がんの集団検診での乳房エックス線検査(マンモグラフィ)で医師の立ち会いを不要とすることを決めた。医師を確保できない地域でも検診の回数を増やし、受診率の向上やがんの早期発見・治療などにつなげるのが狙い。厚生労働省は、必要な手続きを行った上で、できるだけ早く関連の通知を出す。【松村秀士】
集団検診でのマンモグラフィについては現在、医師が立ち会わなければ、診療放射線技師は実施することができないが、今後は医師が居合わせなくても可能となる。
ただし、その場合、医療安全を確保する観点から、▽責任のある医師による明確な指示を事前に得る▽緊急や必要な時に医師に確認できる連絡体制をつくる▽必要な機器や設備、撮影時や緊急時のマニュアルを整備する▽機器の日常点検等の管理体制、従事者の教育・研修体制を整える-といった点に留意が必要となる。
■立ち会い人件費、平均年約130万円
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