近年相次ぐ水害や土砂災害などの災害について介護施設の対応力を高めるため、厚生労働省と国土交通省が共同で提言を取りまとめる。18日に両省が開催した検討会では、その骨子案が示された。また、検討会の中で厚労省の齋藤良太・高齢者支援課長は、災害時の情報発信を一元化するため“福祉版G-MIS”の構築に取り組んでいるところだと明らかにした。【吉木ちひろ】
「令和2年7月豪雨災害を踏まえた高齢者福祉施設の避難確保に関する検討会」(座長=鍵屋一・跡見学園女子大観光コミュニティ学部教授)は、2020年7月に熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」で14人の入所者が豪雨災害によって犠牲になったことを受け、両省が共同で設置した。
介護保険施設による災害時の対策策定を求める規定は複数あるが、限られた人員で介護が必要な高齢者を避難させる際の課題を改めて整理し、その実効性を高める方策を20年度中に取りまとめる。
18日の検討会では、
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