医薬品の相互作用などで有害事象を引き起こす高齢者のポリファーマシーの解消を後押しするため、厚生労働省は、病院の薬剤師や勤務医向けの手順書を作る。ポリファーマシー対策の始め方や体制整備、入院・外来ごとの対策の進め方のほか、それらの後ろ盾となる予算確保のポイントなどを盛り込む。2020年度中の取りまとめを目指す。【兼松昭夫】
20年度の委託事業の一環で、薬剤師や医師らによる委員会が検討している業務手順書のたたき台を、省内の「高齢者医薬品適正使用検討会」に17日示した。たたき台は、ポリファーマシー対策の始め方、対策の進め方など3章立て。対策の進め方では、「人員不足」や「多職種連携が不十分」といった課題ごとに対応のポイントを挙げ、院内での連携に協力するよう院長が指示を出すなどの具体策を挙げた。
また、対策の進め方では、ポリファーマシー対策のための予算の確保を課題に挙げ、
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