田村憲久厚生労働相は8日、閣議後の記者会見で、75歳以上の医療費の窓口負担を2割に引き上げる対象者の所得基準などについて、15日の閣議で決定することになるとの考えを示した。【松村秀士】
75歳以上の医療費の引き上げに関しては、対象者の所得基準を巡り与党内で調整が難航している。政府は、全世代型社会保障検討会議(議長・菅義偉首相)でその基準などを正式に決める方針だが、調整が付かず、同会議の開催を4日に続き、7日も見送った。
田村厚労相は8日の会見で、下村博文・自民党政調会長が15日の合意を目指すとの考えを明らかにしたことに触れ、「(合意は)物理的に15日の閣議決定ということになる」と説明。また、「政府としては、若い人の負担の上昇を抑えるという意味で、高齢者で負担能力のある人には2割負担をお願いしてきた。与党でしっかりと議論してもらっているので、それを注視する」とも述べた。
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