厚生労働省は2日、社会保障の給付と負担の見直しなどに関する議論の整理案を社会保障審議会・医療保険部会に示した。今後は医療費の財源構造や生涯にかかる医療費の分析内容を定期的に公表すべきだと明記。一方、後期高齢者(75歳以上)の医療費窓口負担割合の在り方や、不妊治療の保険適用、紹介状を持たずに大病院を受診した患者から窓口負担とは別に徴収する定額負担額の拡大に関しては、「調整中」として記載しなかった。【松村秀士】
議論の整理案は、骨太方針2019などで検討課題とされていた改革項目を中心に審議した内容をまとめたもので、▽全ての世代の安心の構築のための給付と負担の見直し▽医療機関の機能分化・連携▽生涯現役で活躍できる社会づくりの推進(予防・健康づくりの強化)-が柱。
このうち、給付と負担の見直しについて、今後は医療費の財源構造や医療保険制度の比較、実効給付率の推移と要因分析、生涯医療費の分析内容を、同部会に年1回報告するとともに、ホームページ上で公表すべきだとした。
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