社会保障審議会・医療保険部会は2日、紹介状なしで病床規模の大きな病院を受診した患者から初診料などの窓口負担とは別に定額負担を徴収する仕組みについて、徴収義務の対象医療機関の範囲を広げるとともに、初・再診について一定額を保険給付から控除し、それと同額以上に定額負担を増額するよう見直すことで合意した。ただし、これらは、あくまでも例外的・限定的な取り扱いとする。同部会では次の会合で、焦点となっている後期高齢者の医療費の窓口2割負担の対象者の基準に関する議論を詰める予定。【松村秀士】
徴収義務の対象について、現在の特定機能病院と一般病床200床以上の地域医療支援病院に、新たに設けられる「紹介患者への外来を基本とする医療機関」も加わる。
また、紹介状なしで大病院を受診した患者から追加で徴収する金額は現在、初診なら5,000円以上、再診は2,500円以上だが、今後の初・再診については、例外的・限定的な取り扱いとして、一定額(初診2,000円)を保険給付の範囲から控除した上で、その額以上に定額負担を増額する。
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