厚生労働省は12日の社会保障審議会・医療保険部会で、医療保険制度への新型コロナウイルス感染症の影響として、4-7月の医療費の動向を説明。概算医療費の伸びは5月に前年同月比▲11.9%と底を打った後、6月は▲2.4%にとどまったが、7月は▲4.5%と減少幅は拡大し、診療種類別でもほぼ同様の傾向だとした。また、休日数等の調整後は、5月▲12.6%、6月▲6.1%、7月▲1.8%で、「6-7月にかけて減少幅は縮小している」ことを示した。【ライター 設楽幸雄】
概算医療費の4月以降の動向は、4月▲8.8%、5月▲11.9%、6月▲2.4%、7月▲4.5%となった。医科の入院と入院外、歯科、調剤の別でも、減少幅には違いがあるが、いずれも5月に底を打ち、6月は大きく回復したが、7月に再び減少幅が拡大した。
その中で、未就学者と診療所の小児科と耳鼻咽喉科が7月も依然として、20%を超える減少となった。
一方で、都道府県間の減少幅のばらつきは、7月に入って縮小した。
また、月ごとの医療費の伸び率は、日祭日数、土曜日の数などに影響されるため、概算医療費では、それらの影響を除外する休日数等の調整後の伸び率を示している。
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