厚生労働省は14日、「最近の医療費の動向」の2020年4月から6月までの3カ月分をまとめた。概算医療費の伸びは、4-6月累計で前年同期比▲7.7%となった。診療種類別では、医科入院▲6.9%、医科入院外▲10.6%、歯科▲10.2%、調剤▲3.9%で、入院外と歯科が2桁のマイナス。休日数等補正後は、総額が▲9.9%。内訳は、医科入院▲7.7%、医科入院外▲13.6%、歯科▲13.0%、調剤▲7.6%。実質的には、総額が約10%減となるなど、新型コロナウイルス感染症のマイナス影響を大きく受けている。【ライター 設楽幸雄】
医療機関の種類別に見ると、医科病院は▲7.4%、医科診療所は▲11.8%、歯科診療所は▲9.5%、保険薬局は▲3.9%で、医科診療所と歯科診療所のマイナスが大きい。
休日数等補正後は、医科病院▲8.8%、医科診療所▲14.7%、歯科診療所▲12.2%、保険薬局▲7.6%。保険薬局のマイナス幅がほぼ2倍で、実質的な影響の大きさをうかがわせる。
1施設当たりの伸び率は、実績が医科病院▲6.8%、医科診療所▲11.8%、歯科診療所▲9.0%、保険薬局▲4.7%で、やはり、医科診療所と歯科診療所のマイナスが大きい。
休日数等補正後は、医科病院▲8.2%、医科診療所▲14.7%、歯科診療所▲11.7%、保険薬局▲8.4%。
医科診療所の実質的マイナスがほぼ15%と大きくなっている。また、保険薬局の実質的影響も大きい。
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