厚生労働省は14日、同日午後に開催する社会保障審議会・医療保険部会への提出資料を公表。新型コロナウイルス感染症の医療費への影響として4-6月の動向を示した。前年同月比で4月と5月は▲8.8%、▲11.9%で10%程度の減少となったが、6月は▲2.4%にとどまった。ただ、休日数等調整後は、各月とも減少幅が拡大する一方、4-5月と6月の減少幅の差は小さくなるとした。また、レセプト総点数では、6月に減少幅が小さくなったが、7月は減少幅が若干広がっていることも示した。【ライター 設楽幸雄】
新型コロナウイルス感染症の医療費への影響については、この日の医療保険部会の第一の議題として提示する。
概算医療費としての2020年度の「最近の医療費の動向」(MEDIAS)の月報はまだ公表されていないが、「4-6月は患者の受診動向等に大きな影響があったと考えられる」として、その一部を報告する。
4月の▲8.8%と5月の▲11.9%については、「10%程度の減少となった」と記載。一方、「6月は▲2.4%の減少に留まった」とした。これらは実績の数値だ。
診療種類別では、入院外と歯科は4-5月の減少幅が大きいことを指摘。また、未就学者の減少、医科診療所の小児科と耳鼻科の減少が大きいとした。都道府県間で、減少幅に差異があることも示した。
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