福祉医療機構はこのほど、2019年度の福祉施設と医療施設の建築費等の状況について、リサーチレポートをまとめた。建築費の平米単価(建築工事費/建築工事費対象部分の延べ床面積)はこれまでも上昇傾向にあったが、19年度は調査対象の全ての施設が前年度比で上昇した。【齋藤栄子】
施設別の建築費の平米単価について、ユニット型特別養護老人ホーム(2,537件)では対前年度で7,000円上昇の29万7,000円、病院(207件)は同2万7,000円上昇の39万2,000円、介護老人保健施設(206件)は同2万6,000円上昇の33万8,000円だった=図1=。
図1 福祉医療機構のリサーチレポートより(以下同様)
リサーチレポートでは、病院の類型ごとの特徴について16年度から19年度までを比較している=図2=。一般病院、療養型病院、精神科病院の3類型で、平均値、中央値共に一般病院が最も高く、次いで療養型病院、精神科病院の順だった。一般病院は、救急外来や手術室および集中治療室、大型機器を配置する検査室などを整備する急性期病院が多いため、平米単価が高い傾向にある。
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