社会保険診療報酬支払基金によると、協会けんぽ、組合健保、共済組合など被用者保険の2020年4月診療分は、件数が前年同月比22.9%減、金額は10.2%減となった。金額は、医科入院と調剤が6.3%減、4.9%減と1桁台にとどまったが、医科入院外と歯科は16.0%減、12.7%減と2桁の減少となった。4月は平日数が1日多く、全体として減少幅はその分少なく出ている。【ライター 設楽幸雄】
支払基金の確定件数の前年同月比は、合計で1月5.1%減、2月3.0%増、3月12.0%減、4月22.9%減と推移。うるう年で1日多かった2月(平日数は1日少なく、土曜日が1日多い)がプラスとなった以外、月を追うごとに減少幅が大きく拡大した。
この中で、医科入院は、1月1.4%増、2月0.4%増、3月4.0%減、4月14.4%減となった。4月の減少幅は大きいが、それでも全体の22.9%減に比べると小さめだ。
調剤は、1月6.8%減、2月4.0%増、3月13.3%減、4月21.4%減で、これは合計に近い動き。
また、医科入院外は、1月6.6%減、2月1.8%増、3月13.5%減、4月24.3%減となった。1月、3月、4月のマイナス幅は合計を上回り、2月のプラス幅は逆に合計より少ない。
歯科は、1月5.8%増、2月4.9%増、3月2.7%減、4月22.3%減。4月は合計にほぼ近いが、3月まではコロナの影響は少なかった。
(残り1117字 / 全1716字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】