日本薬剤師会の山本信夫会長は、27日に開催した臨時総会でのあいさつで、新型コロナウイルス感染症に対応して厚生労働省が特例として認めた初診時からのオンライン診療・服薬指導に関して、規制改革の観点から、それをさらに推進する動きがあることに対し、「特例の趣旨を誤解した状況下で議論すべき課題ではない」と反対する姿勢を示した。特例措置の延長として議論を進めることに強い懸念を表明したものだ。【ライター 設楽幸雄】
山本会長は、4月10日付の事務連絡によるオンライン診療・服薬指導についての厚労省の対応は、「感染防御という大義の下で、尋常ではない特例を緊急的・時限的に設けた」ものとの受け止めを示した。
一方、「規制改革論者はここぞとばかりにこれまでの規制を壊すべく活発な動きを見せている」とし、これに対して「そもそも特例の趣旨を誤解したこの状況下で議論すべき課題ではない」と批判した。
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