通常の診療報酬改定がなかった2019年6月審査分の診療報酬明細書(レセプト)で、オンライン診療料が全国で136回しか算定されていなかったことが、厚生労働省の社会医療診療行為別統計で分かった。この診療料が新設された直後の前年同月の算定は65回だった。入院では、従来の7対1入院基本料に相当する急性期一般入院料1の算定が92万6,639回で、2.6%減少した。【兼松昭夫】
オンライン診療料のほか、入院外の主な診療報酬の算定は、中小病院や診療所の「かかりつけ医機能」を評価する地域包括診療料1が5,673回(11.0%増)、診療料2が2,220回(7.5%増)。診療所のみの地域包括診療加算1は46万3,834回(7.8%増)、加算2は80万7,427回(2.7%減)だった。また、「かかりつけ医機能」を持つ医療機関による質の高い初診への評価として、18年度に新設された機能強化加算の算定は213万3,834回で19.7%増えた。
一方、入院では、一般病棟入院基本料全体での算定が418万3,228回(2.6%減)だった。そのうち、急性期一般入院料1から届け出を切り替えて算定する入院料2が8万6,700回、入院料3は3,797回。急性期一般入院料2はほぼ3倍に増えた。急性期一般入院料3は前年同月に算定がなかった=表=。また、有床診療所入院基本料の全体での算定は83万2,447回で、6.4%減少した。
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