厚生労働省保険局の森光敬子医療課長は27日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って実施しているさまざまな特例的な対応について、医療現場などへの影響を検証する考えを中央社会保険医療協議会・総会で示した。支払側委員が、特例的対応の影響も次回の診療報酬改定を議論する上で重要なエビデンスになると発言したことへの見解。【松村秀士】
この日の総会では、次期改定に向けた課題である答申附帯意見を踏まえ、2020年度改定の影響を検証するとともに、次期改定に向けて必要な調査や検討を進めることで一致した。
議論では、幸野庄司委員(健康保険組合連合会理事)が、従来のように影響を調査しても、20年度改定によるものか、新型コロナによるものか把握できないと指摘。その上で、特例対応の影響も次期改定の重要なエビデンスになるとし、「そういうものも調査対象に入れるべきだ」と提案した。
これに対して森光課長は、「特例的な対応についての検証は必要だと思っている」とし、新型コロナの全体的な対策として検証を行う考えを示した。
(残り631字 / 全1073字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】