日本病院会(日病)は16日、新型コロナウイルスに感染した重症患者(重症者)への診療報酬に関する要望書を加藤勝信厚生労働相に宛てて出した。本来は集中治療室(ICU)で治療すべき重症者を、医療機関がやむを得ない理由でICU以外の治療室に入院させて治療すれば特定集中治療室管理料を算定できるようにするなど、柔軟な対応を求めている。【松村秀士】
この要望書は、日本集中治療医学会と日本救急医学会が12日に連名で提出した要望書を踏まえたもので、日病は両学会の要望内容について、「賛同するとともに、弊会としても強く要望する」とした。
日病はまた、医療機関では重症者に対して感染防護策を講じた上で、通常よりも医療従事者の配置が求められていると強調。「この体制が構築できなければ、防ぎえた死亡を生じる危険性が高い」と指摘した。
両学会の要望内容は、▽実態として急性期管理を行う病棟の特定集中治療室管理料の算定▽救命救急入院料の要件緩和▽重症者の対応にかかる十分な人員配置への特例▽重症者の対応にかかる算定期間の延長-の4項目。
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