新型コロナウイルスの感染者に医療を安全に提供するため、医師の診療を初診からオンラインで行えるようにする規制の見直しに向けた検討が政府内で始まった。規制改革推進会議の下に新たに設置されたタスクフォースは2日、急性疾患の患者にオンラインや電話で初診を行えるようにしたり、それらの報酬を対面診療と同等に設定したりする対応案を示したが、厚生労働省は難色を示した。規制改革推進会議は来週にも意見書を取りまとめたい考えで、厚労省側に再検討を求めた。【兼松昭夫】
オンライン診療の拡大を提案したのは、政府の規制改革推進会議の下に設置された「新型コロナウイルス感染症対策に関する特命タスクフォース」。
提案は、「風邪」など急性疾患の患者や受診歴のない初診患者に対しても、オンラインや電話での診療を行えるようにすべきだとする内容。それらの報酬を対面診療と同等にしたり、再診料とオンライン診療料の算定に占めるオンライン診療料の割合を1割以下(月ベース)に制限している基準を見直したり、診療報酬上の対応も求めた。
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