厚生労働省の健康・医療・介護情報利活用検討会の「医療等情報利活用ワーキンググループ」が26日、初会合を開いた。保健医療情報を全国ベースで活用する仕組みの構築に向け、情報連携が有用なミニマムデータや仕組みの在り方について議論する。同省が実施した調査によると、救急現場からは多くの薬を服用している高齢者の薬剤情報や患者の過去の手術に関する情報などの連携を有用とする意見があった。【吉木ちひろ】
検討会の下部組織に当たる同ワーキンググループでは、「医療等情報を本人や全国の医療機関において確認・利活用できる仕組みの在り方」と「電子処方箋の実現に向けた環境整備」について集中的に検討する。「経済財政運営と改革の基本方針2019」には、保健医療データを全国の医療機関などで確認できる仕組みを推進するための工程表を20年夏に策定することが盛り込まれており、ワーキンググループでは2つのテーマを中心として工程表策定に向けた「方向性」をまとめる。
保健医療データのうち共有する項目については、厚労省の情報化担当参事官室が実施する「医療等分野情報連携基盤検討会」でも検討が重ねられ、通常診療時や救急時などに分けて整理されてきた=表=。
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