日本医療機能評価機構は24日、医療事故情報収集等事業の第60回報告書(2019年10-12月)を公表した。対象期間の医療事故情報は1,193件、1年間では4,532件で前年と比べて33件減った。入院時の患者の持参薬を鑑別した際に内容に誤りがあった事例などを分析テーマとして取り上げている。【吉木ちひろ】
同機構によると、19年の報告は報告義務対象医療機関から4,049件、任意参加の医療機関から483件あった。報告義務対象医療機関の事故の概要に関しては、「療養上の世話」が1,409件で最も多く、以下は「治療・処置」(1,166件)、「その他」(531件)、「ドレーン・チューブ」(310件)、「薬剤」(297件)、「検査」(235件)などの順だった。
また、事故の程度に関しては、「死亡」266件(6.6%)、「障害残存の可能性がある(高い)」418件(10.3%)、「障害残存の可能性がある(低い)」1,184件(29.2%)、「障害残存の可能性なし」1,120件(27.7%)、「障害なし」942件(23.3%)、「不明」119件(2.9%)となっている。
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