厚生労働省は12日の社会保障審議会・医療保険部会で、改革工程表が検討項目としている薬剤自己負担の引き上げについて、議論を求めた。自己負担の考え方としては、財政制度等審議会の資料からフランス方式とスウェーデン方式があること、また、OTC類似薬では保険外併用療養費活用の考え方があることを示した。議論では、推進すべきとの意見、反対または慎重な姿勢の意見が相半ばした。取りまとめは困難で、両論併記となっていきそうだ。【ライター 設楽幸雄】
厚労省は、薬剤自己負担引き上げについてのこれまでの医療保険部会での議論の経緯を資料で紹介。
2016年10月、17年11月と2回、まとまった議論があったが、慎重な姿勢の意見が大勢を占めていた。
一方、全世代型社会保障検討会議の中間報告に関連した直近の議論では、散発の意見だが、保険償還率やOTC類似薬問題について積極的に取り組むべきとの意見があったことも紹介した。
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