99の医療施設(83病院・16診療所)と292の福祉施設などを運営する社会福祉法人恩賜財団済生会の2018年度決算は、事業活動計算書では収益が前年度比1.7%増の6576億円、費用は1.7%増の6616億円で、40億円の赤字となった。収益のうち医療事業が90.5%の5885億円を占め、前年度比1.8%増だった。医療事業は18年度に黒字に転換した。【ライター 設楽幸雄】
済生会が公表している15年度以降の決算資料によると、医療事業のほか、介護保険事業、障害福祉サービス事業、児童福祉事業などの事業活動の収益は、15年度6297億円、16年度6318億円、17年度6456億円、18年度6576億円と推移し、増収を続けている。
費用は16年度には減少したが、17年度、18年度は増加となっている。
これにより、事業活動全体の収支は、15年度▲171億円、16年度▲20億円、17年度▲37億円、18年度▲40億円と赤字が続いている。
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