社会保障審議会・医療保険部会は27日、昨年12月19日の全世代型社会保障検討会議中間報告を踏まえ、個別項目ごとの議論を開始した。議題は後期高齢者の自己負担割合の在り方だったが、経済団体や保険者団体からは、薬剤負担の在り方についての議論も避けて通れないとの意見があった。厚生労働省は、1月31日の部会で提示した検討項目で「改革工程表」を踏まえた項目として挙げていることから、議題として提示していく方針だ。【ライター 設楽幸雄】
医療保険部会が取り上げる項目として厚労省が提示しているのは、1つは全世代型社会保障検討会議中間報告が具体的な方向性まで示した「後期高齢者の自己負担割合の在り方」と「大病院への患者集中を防ぎかかりつけ医機能の強化を図るための定額負担の拡大」の2点。
もう1つは、改革工程表を踏まえ議論する項目としての5項目で、その中に「薬剤自己負担の引き上げ」が含まれている。
薬剤自己負担の引き上げは、全世代型社会保障検討会議の中間報告に向けた議論の中でも論点の1つに挙げられていたが、中間報告では触れていなかった。
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