日本薬剤師会は26日、「薬剤師が知っておくべき感染症予防対策(消毒編)」を公表した。適切な手指衛生の方法や滅菌法、消毒の「三大要素」などを記載しており、薬局や店舗などでの活用を促している。【松村秀士】
「消毒編」は、「消毒と滅菌の基本」「手洗い・手指消毒の標準予防策(スタンダードプリコーション)」「滅菌法」「消毒薬の基礎知識」の4部で構成。
このうち、手洗い・手指消毒の標準予防策として、適切な手指衛生の方法を紹介している。汚れや有機物、一過性微生物を除去する「日常的手洗い」では、石鹸と流水を用いて10-15秒間洗う。また、一過性微生物または常在菌を除去・殺菌する「衛生学的手洗い」では、石鹸や流水で30秒以上洗うか、速乾性手指消毒剤を用いる。
一過性微生物を除去したり、殺菌・皮膚常在菌を著しく減少させたりして、抑制効果を持続するのが「手術時手洗い」。この場合、手荒れのリスクを減らす目的で、ブラシを使用しない方法で抗菌石鹸と流水で2-6分間、手と前腕を充分に揉み洗いした後、完全に乾燥させて速乾性手指消毒剤を用いる。
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