文部科学省は、大学病院で診療行為を行っているにもかかわらず給与が支払われていない、いわゆる無給医が2018年9月時点で全国59大学に2,819人いたことを公表した。調査結果は19年6月に一度公表されていたが、東京大医学部附属病院や慶応義塾大病院などが精査を進めた結果、9大学・628人増えた。【吉木ちひろ】
調査は全国の国公私立大学附属病院(本院、99大学108附属病院)で診療に従事した教員などを除く医師・歯科医師(常勤・非常勤、卒後年数を問わない)を対象に実施。18年9月期の給与(謝金を含む)の支給状況などを調べた。
19年6月の公表時点では1,304人について7大学が「引き続き、精査が必要」と判断していた。今回、無給医の存在が新たに確認された大学は日本大歯学部付属歯科病院(194人)、日本大松戸歯学部付属病院(132人)、日本大医学部附属板橋病院(93人)、東京大医学部附属病院(57人)、明海大歯学部付属明海大学病院(47人)など。慶応大は前回公表時点では無給医が1人、200人を精査中としていたが、合計87人が無給医だったことを明らかにした。
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