介護人材の不足が叫ばれて久しい昨今、民間の職業紹介事業者を利用する介護事業者が増えている。医療・介護分野の職業紹介の実態調査結果では、民間の職業紹介事業者を経由した介護職員の場合、半年以内に4割近くが離職するなど、就職者の離職率の高さが際立った。紹介により採用した者が、同じ業者から他の職場への転職を勧められたケースもあった。介護事業の経営者らは、この調査結果をどう見ているだろうか。【齋藤栄子】
介護法人代表者で構成する経営者クラブ「FUTURE CARE CLUB」(FCC)は1月28日、訪問介護のケアリッツ・アンド・パートナーズ(東京都新宿区)で定例会を開催した。この日は、厚生労働省職業安定局が行った「医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査」をテーマに意見交換した。
調査は、2018年1月の改正職業安定法施行から1年が経過し、人材不足が顕著な医療、介護分野の職業紹介の実態把握をするとともに、今後の指導監督業務への活用を目的に行われた。
対象は、求人事業所(有効回答数は医療分野964件、介護分野574件)、就職者(同医療分野571件、介護分野286件)、職業紹介事業者(同158件)。抽出によりWEB調査で実施。期間は、求人事業所・就職者が19年6月27日-7月26日、職業紹介事業者が19年7月18日-8月2日。
(残り1472字 / 全2044字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】