中央社会保険医療協議会・総会は5日、2020年度診療報酬改定案の附帯意見を取りまとめ、点数配分を巡る議論を終えた。加藤勝信厚生労働相に7日、改定案を答申する見通し。「医療用保湿剤の適正な処方」など医薬品の適正使用の推進策を検討すると附帯意見に書き込むよう支払側が主張していたが、見送られた。【兼松昭夫】
厚労省保険局の森光敬子医療課長は、保湿剤を含む医薬品の適正使用の推進策は、社会保障審議会(厚労相の諮問機関)で議論すると説明した。
中医協は、診療報酬の見直し後も引き続き検討が必要なことを附帯意見に書き込み、答申書と共に厚労相に手渡す。今回は、医薬品の適正使用のほか、医師・医療従事者の働き方改革や入院医療、「かかりつけ機能」などに関する計20項目を盛り込んだ。入院医療では、患者の状態を適切に評価するための指標や、新たな測定方法の検討を求めた。
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