人手不足への対応策として、厚生労働省が促進を図る介護現場の業務仕分けやロボット・ICTの活用。2020年度は都道府県が主体となって、モデル施設を選定し、地域の中で先導役として育成する取り組みを進めていく。テクノエイド協会主催のシンポジウムで24日、老健局高齢者支援課の齋藤良太課長が説明した。介護現場における業務効率化のさらなる促進を目指して21年度の介護報酬改定に向けた議論でも、介護ロボットやICTを活用した際の報酬上の評価の在り方が検討されることになる。【吉木ちひろ】
業界のイメージ改善や生産性の向上策を検討してきた厚労省の「介護現場革新会議」の取りまとめなどを経て、厚労省は19年度に全国7カ所(宮城、福島、神奈川、三重、熊本の各県と横浜市、北九州市)で地域の課題や資源に応じたテーマを選定し、業務改善などを目指すパイロット事業を実施してきた。介護ロボットやICTに関連するテーマでは、神奈川県がAI(人口知能)の導入を通じた市町村によるケアプランの点検の支援に、北九州市は介護ロボットを使いこなせる人材の育成やテクノロジーを有効活用した人材配置の検討とそのモデルの構築・展開に取り組んでいる。
20年度はこうした取り組みについて、全国展開を進める。その枠組みは、
(残り630字 / 全1165字)
この記事は有料会員限定です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
【関連記事】
【関連キーワード】