中央社会保険医療協議会は24日、次期診療報酬改定に関する公聴会を実施した。10人の意見発表者の中で、指定難病のファブリー病患者である石原八重子氏は、かかりつけ医の受診時に遠方の専門医から、かかりつけ医と共に検査結果の説明や関連する指導をオンラインで受けることができるような仕組みの構築を求めた。中医協は、こうした事例を新たにオンライン診療の中で評価することとし、具体的な要件などを設定していくこととしている。【ライター 設楽幸雄】
ファブリー病は、指定難病のライソゾーム病に含まれる疾患の一つで、心臓や腎臓の機能障害、脳梗塞などの脳血管障害、また聴力の低下などが現れやすいという。
石原氏は、地元の総合病院の主治医に2週間に1回の定期的な診療を受けているが、主治医は専門医ではなく、それとは別に年に1回、遠方の専門医を受診して全身チェックを受けている。その専門医への受診により、心筋が線維化していることが分かったが、その場合、検査受診と結果の説明を受けるのとで2度の受診が必要となっている。
これに対し、「D to P with D」(患者が医師といる場合のオンライン診療)が可能になれば、かかりつけ医と一緒に検査結果の説明を受けることができるとし、それが広く活用できるようになることを求めた。
専門医が少ない難病では、かかりつけ医と専門医との連携が大切になると訴えた。
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