次期診療報酬改定に向け、厚生労働省は10日の中央社会保険医療協議会に、「これまでの議論の整理(案)」を提示した。医師の働き方改革推進のための救急医療の評価など、これまでの議論で実施する方向となった項目を示したもの。厚労省提案に反対意見が多かった「使用ガイド付き医薬品集(フォーミュラリ)」は盛り込まれなかった。次回15日に「これまでの議論の整理」としてまとめてパブリックコメントの募集を開始。また、24日の地方公聴会で意見を聞く。【ライター 設楽幸雄】
「これまでの議論の整理(案)」は、次回改定で実施する方向のものとして厚労省がまとめたものだが、中医協での議論によって変更もあり得るとしている。
案は、社会保障審議会の医療保険部会と医療部会による「診療報酬改定の基本方針」に沿ってまとめており、▽医療従事者の負担軽減、医師等の働き方改革の推進▽患者・国民にとって身近であって、安心・安全で質の高い医療の実現▽医療機能の分化・強化、連携と地域包括ケアシステムの推進▽効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上-の4本の柱で構成している。
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