2018年度に発生した介護施設などの従事者らによる高齢者への虐待件数が前年度より100件余り増え、過去最多を更新したことが厚生労働省の調査で分かった。過去最多を更新するのは12年連続で、件数は621件に達した。また、家族ら養護者による高齢者への虐待件数も6年連続で増加しており、1万7,249件で過去最多だった。養護者の虐待によって亡くなった人の数は21人だった。【吉木ちひろ】
18年度の「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査」によると、介護保険施設などの従事者による虐待について、市町村や都道府県が相談・通報を受け付けた件数は前年度比15.2%増の2,187件。このうち、虐待と判断されたのは621件(同21.8%増)で、いずれも過去最多を更新した=グラフ=。
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