受診時定額負担に代わるものとして大病院の定額負担の拡大が「200床以上の一般病院」という形で出てきた。全世代型社会保障検討会議の議論の結果としては、やや唐突感はあったが、基本的には来るべきものが来たと捉えるべきだ。200床以上は地域医療支援病院限定だが、すでに中央社会保険医療協議会で合意されている。次は、一般病院への拡大が課題となっていくのは自然の流れだった。【ライター 設楽幸雄】
全世代型社会保障検討会議が中間報告の取りまとめに向け、11月26日の第4回会議で取り上げた医療に関する論点は、▽後期高齢者の自己負担割合の在り方▽外来受診時の定額負担の在り方▽市販品類似薬の保険上の取り扱い-の3点だった。
外来受診時の定額負担は、検討会議の委員からも、ヒアリングで招かれた関係者からも賛成論、反対論が交わされた。しかし、大病院の定額負担の拡大が、実施すべき事項として挙げられることはなかった。
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