連載では、薬局が「対物業務から対人業務への転換」を迫られていることを挙げました。
2015年10月に「患者のための薬局ビジョン」が策定され、“対人業務”に対する評価である薬学管理料の幅が広がりましたが、関連する報酬を積極的に算定する(実績を増やす)ことが重要な意味を持ってきています。【大戸豊】
■かかりつけ薬剤師指導料など対人業務の報酬の重要性
対人業務に対する報酬はさまざまです=表=。
調剤後も患者の服用薬や服薬状況を把握し、患者・家族等、または医療機関に情報を提供し、薬の適正使用を進める、服薬管理が困難な患者をサポートする、在宅で薬学的管理指導を行うことなどが評価されています。ここでは、処方する医師などとの連携が重要になります。
この中で重要なのが、かかりつけ薬剤師指導料でしょう。
かかりつけ薬剤師は、患者の服薬状況を一元的・継続的に把握し、それに基づいて患者に指導などを行います。また、得られた情報に基づいて、かかりつけ医に服薬状況などを報告するとともに、薬学的見地から処方内容の疑義照会や処方提案を行うとされています。
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