厚生労働省は13日の中央社会保険医療協議会・薬価専門部会に、「次期薬価制度改革の骨子(たたき台)」を提示、了承された。次回に、骨子としてまとめ、中医協・総会に報告する。改定内容は11月22日の「論点整理」を基本に、その後の製薬業界ヒアリングでの議論から、後発品は最高価格の30%を下回る価格帯でも改定前薬価を上回る場合は別の価格帯を設定することを追加記載した。また、未定だった類似薬効比較方式Iの算定品で新薬創出等加算の対象外の場合の比較薬の新薬創出等加算分の控除は、収載後3回目の薬価改定時とすることとした。【ライター 設楽幸雄】
次期薬価制度改革の基本的な内容が、これで確定した。前回の薬価制度抜本改革からの引き続きの検討事項となっていたものが中心で、▽新薬創出等加算の企業要件▽薬価算定方式の正確性としての「類似薬効比較方式I算定で新薬創出等加算の対象外品目」についての比較薬の新薬創出等加算の累積加算額の控除▽イノベーション評価としての効能追加による革新性・有用性の評価▽長期収載品の薬価の段階的引き下げまでの期間の在り方-について、対応策が決まった。
また、新薬創出等加算や後発品薬価の価格帯の見直しなど、製薬業界からの要望事項にも答えを出した。
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